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  • TokyoDaysについて

 

大人のクリエイティ部活動。

写真家・小川義文、アートディレクター・笹川寿一、プロデューサー・宮崎秀雄。この3人のクリエイターたちが始めた、大人のクリエイティ部活動、TOKYO DAYS。東京の今、そしてこれからを写し撮り、東京の魅力を再発見するための活動です。
その第一弾として、「小川義文写真集MOMENT OF TRUTH」を発行。自動車写真の第一人者である小川義文が、初めて花の写真集に挑戦。それも自分で花を生けて、コンデジで撮る。そんな挑戦的な手法で。
しかも3人で「TOKYODAYS製作委員会」というユニットを結成。自費出版というスタイルで、自分たちのやりたいことをする。自分たちですべて切り開く。こうすれば、こうなるだろうという「予定調和」的な行動ではなく、「役割分担」された専業でもなく、3人が知恵を出し合い、結果を先に求めず、「四の五の言わずにやってみる」。そうすれば自ずと結果は付いてくる。その先にどんな道があるのか、今はまだ分かりませんが、3人を中心に多くの仲間たちとこれからの東京を巡る旅は始まります。

自分たちの表現したいこと。

仕事は頼まれてなんぼの世界です。でも、長年頼まれ仕事ばかりしていると、自分たちが表現したかったことが表現できているのだろうかという思いから開放されることがなかなかできません。写真家でも作家活動だけで生計を立てている人はごく僅かです。装幀家なんていうのは稀少人種であり、広告屋なんてどこにでもいます。
でも、みんな何かを表現したくてこの世界に入ってきたはずです。景気のいい時代を生きてきた我々は、景気のいい時代にいい思いをしたという風に思われがちですが、当時はただただ忙しい毎日を何とか乗り越えてきた記憶しかありません。提案したものがほとんど採用された、そんなこともありましたが、でもそれは自分たちの表現活動ではありませんでした。
頼まれ仕事も少なくなり、多少は時間的にも余裕ができてきたので、自分たちの表現したかったことを表現することに挑戦してみよう、ただそんな思いだけで無謀な自費出版という選択をしてみました。「止めた方がいい」という貴重なアドバイスもいただきました。経済的な余裕もそれほどありませんが、自分たちでリスクを抱えて前へ進む、ごく当たり前のことですが、そんなことをやってみました。

小川義文 Yoshifumi Ogawa
写真家
株式会社小川義文事務所代表
笹川寿一 Toshikazu Sasagawa
グラフィックデザイナー
株式会社寿デザイン事務所代表
寿デザイン事務所
宮崎秀雄 Hideo Miyazaki
プランナー
株式会社宮崎広告事務所代表
宮崎広告事務所

3人のクロスロード。

小川義文の1冊の写真集。
1989年(平成元年)に発行されたその写真集は「Tokyo Days」というタイトルで、その頃の東京の風景を切り取った写真集だった。当時の東京はまだ経済成長の勢いがあり、あちこちに大型の施設ができたり、次々と高層ビルが建ったり、目覚ましいほどの変化を見せていた。
その頃の会話で、「時代性」、「時代背景」、「空気感」という言葉を誰もが使っていて、そんな東京の姿を見せてくれたのがこの「Tokyo Days」だった。この写真を撮影していたのが、小川義文。ちょうどその頃、1984年に創刊された自動車雑誌「NAVI」のメインフォトグラファーとしても活躍。東京の町の中でまるで生き物のようにイキイキとしたクルマの姿を魅せてくれた。

「クラブ・ド・ユーノス」で3人のユニット結成。
1990年(平成2年)夏、マツダから新しいプレミアムチャンネル、ユーノスというブランドがスタートした。ユーノスを代表するクルマがオープン2シーターのユーノスロードスターだった。「このクルマを美しく撮れるのは小川さんしかいない」と確信していた私は、アートディレクターの笹川さんと一緒に3人でユーノスのユニットを組んだのが我々3人の始まりだった。

以来、小川さんの書籍の出版や写真集の装丁を笹川さんがデザインを担当し、クルマの業界では大きな足跡を残してきた。
あれから、およそ25年。 経済成長に合わせて東京の姿が大きく変わり始め、ピークアウトともにあちこちに空き地が目立つようにもなり、世界にも稀な都市風景となってっしまっている。 我々世代ももう間もなくいい歳を迎え、我が人生を見つめ直す時期にさしかかろうとしているこのタイミングで、長年過ごして来た、お世話になった、そして好きな東京をもう一度見直してみる。それがTokyo Days Again。折しも2020年、東京オリンピックの開催に向けて、その風景がまた大きく変わろうとしているエキサイティングな都市、東京。そんな思いを胸に、コンデジを片手に、今の東京を歩いてみることから始めよう。
(Tokyo Days 製作委員会、宮崎秀雄)
東京の今を写し撮る東京デイズブログ、公開中。